パーマヘア、濡れ髪風、アップスタイル…。使い方しだいで自在にアレンジができると人気のパミロール スタイリング エマルジョン。 実際にサロンではどんなスタイルづくりに使われているのか、 全国のスタイリストの方々にお客様のスタイリングを通して使い方を解説していただきます。
第1回は、Hair Salon Gaspardオーナーの保坂さん。スタエマを使ったショートボブのスタイリングを 教えていただきました!
今回教えて下さるのは…
Hair Salon Gaspardオーナー
保坂 莉沙 さん(Instagram:@merci0619)
-PROFILE-
福岡県出身。会社員時代に「美容の仕事に就きたい」と一念発起し、通信教育にて美容師の免許を取得。福岡市内のPupaにて「すかないカット」などの技術を磨き、2023年3月福岡市中央区にHair Salon Gaspard(ヘアサロン ガスパール)をオープン。お客様の自然体の魅力を引き出すデザインと、笑顔の絶えないあたたかい接客で幅広い層のお客様から支持を集めている。
―保坂さんは「すかないカット」を信条にスタイルづくりをされ、それにはスタイリングエマルジョンが欠かせないといいます。そのあたりを詳しく教えてください。
私のお客様は、作り込み過ぎない自然体のスタイルをご希望される方が多いです。
ヘアだけではなくてライフスタイル全体を通して「シンプル」「ナチュラル」を求められる方が年々増えてきているなという印象です。
私がヘアスタイルをつくるときは、流行りの型にはめるのではなく、そういうひとりひとりのライフスタイルや髪悩みに寄り添って、その方が本当に望んでいるものを表現したいと思っています。
そのために特にこだわっているのが「再現性」です。
お客様がご自宅でも簡単に時間をかけずに再現ができるスタイル。それを実現するために、私は「すかないカット」を信条としています。
「すかないカット」は前職のサロンのオーナーから教わった技術ですが、美容師として働き始めたときから今もずっと、美容師としての自分の土台になっています。
「すかないカット」で再現性の高いスタイルベースをつくり、その再現性を さらにサポートしてくれるのが、スタイリングエマルジョンです。
スタイリングエマルジョンはドライでもウェットでもよく髪になじむので、 あらゆる髪質、ヘアスタイルに幅広く使うことができます。
例えば、上の写真のお客様はパーマをあてたいけれどボリュームが多くて広がってしまうと悩まれていましたが、最後にスタエマでスタイリングするとウェーブはくっきりきれいに再現しながらも広がりを抑えてまとまりが出る ので、やりたかったヘアスタイルができたと喜ばれています。
ツヤ感もオイルにはない自然なツヤ感で、Gaspardのお客様のナチュラル、シンプルなスタイルや価値観にとてもマッチします。
あと、髪によくなじんで乾燥やパサつき、広がりなどを抑えながら動きをつけられるので、スタイルの再現がより簡単になります。
つけ心地もべたつかずさらっとしていて使い方も簡単、落とすときもお湯で洗い流せて何も残さないというところもいいですよね。
私は、お客様の毎日のスタイリングのストレスをできるだけ減らしてご自宅でも気持ちよくスタイルを再現していただきたいと思っています。そういった点でも私のスタイルづくりには欠かせないです。
私は本当にいろいろなスタイルづくりにスタエマを使っているので、今回はその一例をご紹介しますね。
このお客様は毛量が多く直毛で、軽さや丸さが出ないことにお悩みでした。
デザインのご希望は、自分で手入れしやすいスタイル、とくに朝忙しいのでストレートアイロンやブローせずに出かけられるということが条件です。
ベースのスタイルは前下がりのショートボブで、後頭部に丸みを持たせました。
このときに毛先をすいてスカスカにしてしまうとまとまらなくなってしまいスタイリングが難しくなるので、「すかないカット」でドライヤーで乾かしただけで同じスタイルを再現できるようにしています。
スタエマはドライの状態で塗布します。
この方は毛量が多いので、使う量は全体で5プッシュくらい。
スタエマを手に取ったら白くなるまで両手でこすり合わせるようにして手のひらと指の間までしっかりなじませ、サイドの髪の毛の内側に手を入れて根元から毛先までまんべんなくなじませます。
あとは、前髪の生え際の短い毛がピンと立ってしまうのを抑えたいので、顔回りにもしっかりなじませ、そのあと手のひらに残った分を全体の表面に軽くなでるようにつけ、粗めのコームでとかして完成です。
根元も顔周りもしっかり目につけていますが、トップのボリュームはつぶれることもなくふわっと、顔周りも硬くなったりペタッとすることもなく、やわらかい毛流れが作れます。
このやわらかさがほかではなかなか出せないので、例えばワックスなどで動きを出すときもスタエマを混ぜて使ったりしています。
全体的なツヤ感もわざとらしくない自然なツヤなので、こういうナチュラルなスタイルのときも浮かずにシルエットの美しさをより引き立たせてくれます。
過剰にはならずにあくまでも自然に、でもちゃんと一日中力を発揮して動きやまとまりをキープしてくれる、とても頼もしい存在です。
―ほかにはどういったスタイルに使われていますか?
このようなレイヤーボブだと、ドライの状態からストレートアイロンを毛先に入れて、中間から毛先にスタエマをまんべんなくつけてつくります。
こういうふんわりとした空気感をスタエマ1本でつくることもありますし、髪質によってはワックスを併用することもあります。
パーマボブの場合、ウェットの状態で根元付近から毛先までしっかりつけます。量は少し多めに。
スタエマは濡れた髪でもはじかずなじんでくれるんですよね。
ツヤとやわらかさのあるウェーブが再現できます。
簡単に説明しましたが、スタイリストさんごとに色々な使い方があると思いますし、私も同じスタイルをつくるとしてもお客様の髪質などによって使う量も使い方も全然変わってきます。
ドライでもウェットでも、ワックスやムースと混ぜても、カスタマイズして色々な質感や動きを表現できるのもスタエマのいいところですよね。
―ありがとうございます。保坂さんには次回以降、また別のスタイルの解説もしていただく予定です。
次回もよろしくお願いいたします!
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