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(2023年最新)夏の紫外線対策は予防だけではダメ!髪と肌のデイリーケアを解説

いよいよ夏本番!紫外線の心配も増えてきましたね。しかし、紫外線対策って具体的には何をすればいいのでしょうか?迷ってしまう人も多いのでは。一般的には、日焼け止め、帽子、サングラスなどのUVカットアイテムを思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、近年の強烈な紫外線には”予防”だけでは勝てません。これからの紫外線対策は、紫外線に負けない土台作りが大切。その土台作りのカギは、ケア【"保湿"と"代謝"】にあります。従来のUVカット対策に加えて、紫外線ケアを意識して髪と肌をダメージから守りましょう。今回は、紫外線ケアの方法を解説します。

Contents

紫外線による肌と髪のダメージ

正しい紫外線対策を行うためには、まず紫外線の基礎知識を身につけることが重要です。紫外線とは太陽光の一部のことであり、UV-A、UV-B、UV-Cの3つの種類に分かれます。UV-Cはオゾン層によって吸収され地表には届かないため、私たちが気を付けるべきはUV-AとUV-Bの2つです。UV-AとUV-Bは波長が異なり、肌や髪への影響や届く深さに違いがあります。紫外線の種類と、それが肌や髪に与える影響の違いについて押さえておきましょう。

UV-AとUV‐Bには髪と肌への影響が異なる

UV-AとUV-Bの特徴

UV-Aは肌や髪の奥深くまで届いてじわじわと影響を及ぼす

UV-Aは太陽光の約95%を占める紫外線で、波長が長いことに特徴があります。その特徴から、雲や窓ガラスも通過するため、たとえ曇りの日であっても、家の中や、車中でも対策が必要となります。肌においては、真皮までゆっくり浸透し、真皮にあるコラーゲンやエラスチンに悪影響をもたらし、シワやたるみの原因となります。また髪においては、毛髪の内部まで入り込んでタンパク質にダメージを与え、乾燥やパサつき、枝毛や切れ毛の原因となります。

UV-Aの特徴まとめ

・全紫外線の約95%を占める。

・浴びた量の約30%が真皮層に到達。

・雲や窓ガラスも通過するため、曇りの日や家・車の中でも対策が必要。

・波長が長く肌の真皮までゆっくり浸透してシワたるみの原因になる(光老化)。

・活性酸素を発生させ、シミそばかすの原因になる。

・メラニン色素を酸化させ、肌を黒くする作用がある(サンタン)。

・毛根に悪影響を与え、抜け毛薄毛の原因になる。

・髪のケラチンを傷つけ、パサつきツヤの喪失が起こる。

・髪内部のメラニン色素を破壊し、髪の褪色を起こす。また、ヘアカラーの褪色を早める。

UV-Bは皮膚の表面に影響を与え、肌の赤みや炎症を起こす

UV-Bは地表に届く紫外線の約5%と量は少ないものの、エネルギーがとても強いことが特徴です。日焼けを起こす力で比べると、UV-Aの600~1000倍強いと言われています。波長が短く、主に髪・肌表皮の細胞やDNAに大きなダメージを与えます。肌においては、肌の赤みや炎症が起こるほか、メラニン色素を大量に作り出してシミやそばかすの原因となります。また、日焼けを繰り返すことでシワやたるみなどの肌の老化も進みやすくなります。髪においては、頭皮の炎症により乾燥が進み、バリア機能が傷ついてフケやかゆみを引き起こします。

UV-Bの特徴まとめ

・強いエネルギーを持ち、肌への影響がとても大きい。

・曇りの日や窓ガラス越しだと、照射量は減衰する。

・波長が短く、主に肌表皮に作用する。

・短時間でも肌表面に強い炎症を起こし、赤みほてりを生じる(サンバーン:ヤケド状態)。

・メラニン色素を過剰に作り出し、シミそばかすの原因になる。

・UV‐Bによる日焼けを繰り返すと光老化につながる。

・頭皮が炎症を起こしてバリア機能が傷つき、フケかゆみが発生する。

<肌や髪・頭皮への影響>

UV-AUV-B
シワ・たるみ
肌を黒くする(サンタン)
くすみ
光老化
赤みやほてり(サンバーン)
シミ・そばかす
炎症を繰り返すことによる光老化
髪・頭皮抜け毛・薄毛
切れ毛・枝毛
髪のパサつきやツヤの喪失
ヘアカラーの褪色
髪のパサつきや変色
フケやかゆみ

※光老化…長年紫外線を浴び続けた影響で肌に活性酸素が生じ、そのダメージが蓄積されて引き起こされる老化現象のこと。肌の老化には大きく分けて光老化と加齢による老化の2つがあり、光老化が約8割を占めているといわれている。光老化によって起こる肌の老化現象としては、シミやシワ、たるみなどがあるが、白髪や白内障、皮膚がんの原因となる可能性も指摘されている。

2023年の紫外線はここに注意!

地上に降り注ぐ紫外線量は年々増加傾向にあります。これをうけて、日本気象協会は今年3月に「紫外線対策 厳重注意前線」を開発し、紫外線対策を強化しています。2023年も紫外線量は増えると予想されますので、しっかりとした対策が必要となります。

また紫外線量は季節・時間帯・気候によって変わってきますが、夏の時期や日中だけではなく、秋冬や夜などの時間帯、また曇りであっても実は紫外線は多く降り注いでいます。ピーク期以外でも紫外線量が多いことを知っておきましょう。

・紫外線量は年々増えていく

・季節・時間帯・気候によっても紫外線量が変わる

気象庁のデータから、最近の紫外線の傾向を見ていきましょう。

紫外線の強さを示す国際指標「UVインデックス」

環境省「紫外線環境保健マニュアル」より引用

UVインデックス」は、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すため、紫外線の強さを指標化した、世界保健機関(WHO)による指標です。日本では、UV指数や紫外線指数とも言われます。UVインデックスでは、紫外線強度が1~11+の数値で示され、さらに「弱い」から「極端に強い」までの5段階で分類されます。UVインデックスに応じた対策は左図のとおりで、対策が必要となるのは「中程度」とされるからです。以上になると、外出を控えることが推奨され、外出するのであれば入念な紫外線対策が必要です。

紫外線量は年々増加している

右のグラフは、関東つくばの地表に到達する紫外線量の経年変化を示したグラフです。

1990年の観測開始以降増加し続けており、増加率は10年あたり+4.1%(年間2.97KJ/㎡)でした。この増加傾向は、紫外線を散乱・吸収するエーロゾル(大気中の微粒子)の減少が影響しているとみられます。

同じ要因から、紫外線レベルが「非常に強い」とされるUVインデックス8.0以上の日も、1990年の観測開始以降増加しています。

気象庁「紫外線の経年変化」より引用

2023年の紫外線量 平年よりも強い傾向 

気象庁「日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ」(2023年)より引用

このグラフは、つくばのUVインデックスの年間推移を表したものです。黒点が2023年の観測値、細実線が1990年から2022年までの平均値です。

今年の紫外線は1月から徐々に強まり、平年よりも強い傾向であることがわかります。そして注目すべきは4月後半になってからです。年間で最も強い7月から8月の平年の値を超える日が出現しています。4月29日には、なんと9.2を観測。これは、環境省の示した基準の中でも「非常に強い」とされるレベルです。4月に9.0以上を観測したのは、時別の統計が全日残る2006年以降初めてのことです。

紫外線量が増加しているだけではなく、一年の中で入念な紫外線対策が必要とされる時期も早まってきています。

季節で変わる紫外線 4月~9月の紫外線量は年間総量の約80%

このグラフは、月別の紫外線量の変化を示したものです。4月頃から紫外線は急激に強くなり、6月から8月にかけて最も強くなります。なかでも、特に肌への影響が大きいとされるUV-Bは、4月から9月の間に年間総量の70~80%降り注いでいると言われています。

ただ、UV-AはUV-Bに比べて季節による変動が少なく、冬でも真夏の1/2程度にしかなりません(UV-Bは1/5程度)。秋冬は紫外線対策をしない方も多いですが、UV-Aによる光老化を防ぐためには、季節に関係なく対策が必要です。また、紫外線ダメージから肌を守ったりスムーズに回復するために、一年を通してしっかり保湿をして肌のバリア機能を正常に保つことがとても大切です。

時間で変わる紫外線 紫外線量は10時~14時にピークを迎える

気象庁「月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ」(つくば8月の月最大UVインデックス(観測値/1994‐2008))より引用

これは、夏の紫外線量を時間帯別に計測したものです。午前10時から午後2時の4時間が最も紫外線が強くなっており、この時間帯に約60~70%の紫外線が集中しています。正午に近くなるとUVインデックス9を超えて危険レベルに達しますので、できればこの時間帯は外出を控えたほうが良さそうです。

太陽が沈んだ夜間や早朝は、紫外線は弱い傾向にありますが、紫外線量は日の出を境に急激に上昇していきます。特にUV-Aは朝方や夕方でもあまり量が変化しないため、日差しが弱い朝夕も油断は大敵です。

気候で変わる紫外線 曇りや雨の日も紫外線は降り注いでいる

このグラフは天候別の紫外線量の割合を示したものです。快晴時を100%とすると、薄曇りでは80~90%、曇りでは約60%、雨では約30%の紫外線が降り注ぎます。

雲に覆われて日差しを感じない日は紫外線もあまり降っていないように感じますが、実は曇りでも60%も降り注いでいます。しかも、雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わるため快晴のときよりも多い紫外線が観測されることもあるのです。また、季節や時間帯別のときと同じように、UV-Aは天気によってもあまり量が変わりません。曇りや雨の日でも対策が必要です。

「快晴時のUVインデックスを100%とした場合の天気毎のUVインデックスの割合」より引用

昔と今の紫外線の違い

日本で紫外線測定がはじまったのは1990年。それ以前の正確な紫外線量はわかっていませんが、オゾン層の変化から推測すると1980年~2010年で最大18.5%も増加していると言われています。残念ながら、昔と今とでは紫外線量も私たちが受ける影響も大きく違うのです。

年々増え続ける紫外線。私たちの身体は日々紫外線ダメージを蓄積しています。今の紫外線がどれだけの問題を起こすかは、少しあとになってからわかります。そのときに後悔しないためにも、季節や時間、気候に関係なく、万全の紫外線対策を行いましょう!

紫外線で知っておくべき対策

近年の強烈な紫外線に対しては、入念な紫外線対策が必須です。日焼け止めや紫外線対策グッズを使っている方も多いと思いますが、実はそれ以外にも効果的な紫外線対策があります。以下では紫外線対策の中でも特に知っておくべきことを解説しますので、ご自身の紫外線対策の参考にしてみてください。

・日焼け止めを塗る

・衣類で予防する

・ケア

日焼け止めを塗る

紫外線対策として多くの人がまず思い浮かべるのは、日焼け止めではないでしょうか。しかし、選び方や塗り方を間違っていると、日焼け止めの効果があまり発揮されなかったり、肌に合わなかったりして実は紫外線をあまり防止できていない場合があります。たくさんの種類がある日焼け止めのそれぞれの特徴や選び方、使い方を知ることで、その効果を最大限発揮させましょう。

日焼け止めを塗るタイミング

皆さんはどのタイミングで日焼け止めを塗りますか?お出かけ直前に日焼け止めを塗る方も多いのでは?日焼け止めは塗ってから肌になじむまでに時間がかかります。そのため、出かける直前に塗ってもすぐに効果を十分に発揮できない可能性があります。また、朝でも、家の中にいてもUV-Aは降り注いでいるため、紫外線対策を徹底したい方は朝のスキンケア時に塗ることをおすすめします。そして、日焼止めは汗や水で流れてしまうため、時間が経つと効果が薄れてしまいます。2~3時間おきを目安にこまめに塗り直して、一日を通して紫外線からしっかりお肌を守りましょう。

日焼け止めの紫外線防止効果の指標

日焼け止めには「SPF」や「PA」という文字が表示されています。SPF・PA値が高いものほどいいと思いがちですが、いつも数値が高いものを選ぶ必要はありません。一般的な目安として、軽いウォーキングや家事などの生活紫外線であればSPF30・PA++程度で十分とされています。紫外線の強さは、登山や海水浴などのアクティビティと、日常生活とでは異なります。また、水に濡れる場面では耐水性のある日焼け止めを選ぶ必要があります。使用する日焼け止めは、それぞれの活動や状況に合わせて使い分けるのがよいでしょう。下図を参考にしてみてください。

ポイント

「SPF」:UV‐Bを防ぐ効果指数のこと。何も塗らない場合に比べてサンバーン(UV‐Bによる肌ダメージ)をどれくらい長い時間防止できるかを1~50+までの数値で表す。(例:SPF30 → 20分で肌が赤くなる人は 20分×30=600分なので10時間紫外線を防げる。)

「PA」:UV‐Aを防ぐ効果指数のこと。何も塗らない場合に比べてサンタンをどのくらい遅らせることができるかを表す。4段階の「+」マークで表され、「+」の数が多いほど防止効果が高くなる。

日本化粧品工業会ホームページより引用

「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」

日焼け止めに使われる紫外線を防止する成分には、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があります。紫外線散乱剤もしくは紫外線吸収剤のどちらかのみを使用した製品と、両方使用した製品があります。よく耳にする「ノンケミカル」の日焼け止めは、紫外線散乱剤のみを使用したものを指します。一般的に、紫外線散乱剤と比較すると紫外線吸収剤の方が紫外線防止効果は高くなりますが、肌の上で化学反応を起こすため、敏感肌・乾燥肌などお肌が弱い人にとっては刺激となって肌荒れの原因になる場合があります。そうした場合は、紫外線散乱剤(ノンケミカル)の日焼け止めがおすすめです。

ポイント

紫外線散乱剤:肌表面に受ける紫外線を乱反射させて肌を防御する。

紫外線吸収剤:吸収剤そのものがいったん紫外線を吸収し、化学反応によって熱エネルギーに変換・放出することで肌への紫外線の侵入を防ぐ。

種類紫外線散乱剤紫外線吸収剤
代表的な化合物・酸化亜鉛
・酸化チタン  等
・メトキシケイヒ酸オクチル
・ジメチルPABAオクチル
・T-ブチルメトキシジベンゾイルメタン 等
特徴・肌への負担が軽い
・やや白くなりやすい
・紫外線カット効果が高い
・汗に強い
・肌への刺激が強い
・白浮きやきしみがなく使用感が良い

日焼け止めの形状

日焼け止めは、実は形状によって適した使用箇所やシーンが異なります。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、より効果的に紫外線をカットできます。

タイプ                特徴使用に適した部位使用感
ジェルのびがよく、さらっとしている。透明なので白浮きしにくい。
塗り直しも簡単だが、ローションやミルク、クリームと比べると汗などで落ちやすい。

全身
面積の広い部分
みずみずしくさっぱり
ローション軽い使用感で、オフしやすく肌に優しいので、男性やお子さんも違和感なく使える。
SPF・PA値が低いものが多いので日常生活にはおすすめだが、レジャーなどには不向き。

全身
面積の広い部分
軽いつけ心地でのびがよい
ミルク日焼け止めの定番。お肌にのばしやすくなじみやすい。お子さんや敏感肌の方に使えるものも多い。
比較的簡単に落とせるものが多い傾向がある。

全身
面積の広い部分
みずみずしくしっとり
クリーム肌にぴったり密着しやすく、また保湿力があるため、乾燥肌の方にも。
化粧下地を兼ねている商品が多く、汗・水に強い傾向がある。その分丁寧なオフは必須。


全身
しっとり
スプレー塗りにくい場所やスポーツ・レジャー時の塗り直しに便利。
付けムラが起きやすいので、ほかのタイプと併用するとより効果的。
髪や頭皮に使える商品も多い。
背中

髪、頭皮
さっぱり
(オイルのようなベタつきを感じることもある)
パウダーメイクの仕上げのお粉としても使用でき、お化粧直しにも使えて便利。
塗布量の少なさや落ちやすさから、こまめな塗り直しやほかのタイプとの併用がおすすめ。

さらさら
スティック手を汚すことなくいつでもサッと塗り直せる。
ただ、テクスチャが硬く、一度の塗布では肌に密着しづらいため重ね塗りの必要がある。
顔(特に目の周りや小鼻、耳の裏など塗りづらく細かい部分)
全身
さらさらタイプとウェットタイプがある

衣類や日傘で皮膚に直接紫外線を浴びない工夫をする

紫外線対策の基本は、肌や頭皮に直接紫外線を浴びないこと。紫外線の強い時間帯は外出を避けたり、外出時には日陰を選んで歩くことも大切ですが、衣類や帽子、日傘を活用することで、より効果的に紫外線から肌や髪を守ることができます。

衣類 :半袖の季節も、外出時にパーカーやカーディガン、ストールなどをサッと羽織れば肌の露出が控えられ、紫外線から素肌を守ることができます。

・帽子 :帽子をかぶることで、顔・頭皮・髪の日焼け対策ができます。紫外線対策で選ぶなら、つばの広いタイプがおすすめ。また、折りたためるものを選べば、外出先でも使いたいときにすぐに取り出せて便利です。

・日傘 :紫外線対策だけでなく熱中症対策にもとても有効なため、晴雨兼用や男性用など、機能やデザインも多様化しています。なお、日傘の内側が白っぽいと地面からの照り返しで顔に紫外線が集中してしまうため、内側は黒色の日傘がおすすめです。

・サングラス :眼から紫外線が入ると、脳は紫外線を浴びていると錯覚してメラニン色素を分泌するため、肌が日焼けを起こします。また、紫外線は眼病の原因にもなるため、UVカット機能がついたサングラスで眼を保護しましょう。

衣類などの紫外線防止効果をあらわす指標

上に挙げた紫外線対策グッズは、UVカット加工された製品を選ぶことでより高い効果が期待できます。

衣類や日傘、サングラスにどれだけの紫外線防止効果があるかは、「UPF」「紫外線遮蔽率」「UVカット率」などの数値で示されます。

ポイント

・UPF:Ultra-Violet Protection Factorの略で、UVカットの世界的な基準となる数値。紫外線による肌への影響をどれだけ長い時間防止してくれるかを15~50+の数値で表す。例えばUPF30と表示されていれば、その衣類を着用している部分の紫外線量が約30分の1になるということ。つまり、素肌のときと比べて約30倍の時間は紫外線をカットしますよという意味になる。

・紫外線遮蔽率(UVカット率):UVカット率という言葉がよく使われる。紫外線を吸収もしくは反射させてどのくらい遮断できるかを日本独自の規格によって表した数値。数値が高いほど紫外線を遮断する効果が高い。一般的には90%以上が良いとされる。

UV対応の指標防止する紫外線の種類対象表記の仕方製品例
SPFUV-B1~50、50+の数値日焼け止め化粧品
PAUV-APA+~PA++++日焼け止め化粧品
UPFUV-A、UV-B衣類15~50、50+の数値服、帽子、日傘、サングラス
紫外線遮蔽率(UVカット率)UV-A、UV-B衣類○○ %服、帽子、日傘、サングラス

それでも防ぎきれない紫外線に、「ケア」

ここまでみてきたのは、紫外線対策のうち、紫外線を”予防”する方法です。しかしどれだけ完璧に予防していると思っても、残念ながら紫外線を100%防ぐことは不可能です。うっかり紫外線を浴びたまま放っておくと、ダメージが蓄積され、恐ろしいことに肌や頭皮の老化はどんどん進んでしまいます。

紫外線によるダメージを食い止めるために本当に必要な紫外線対策は、土台となる肌の「ケア」。そのカギは”保湿””代謝”です。

紫外線対策の要は、毎日のケア(保湿・代謝)

紫外線を浴びると、肌や頭皮が乾燥し、バリア機能が低下。バリア機能が低下すると肌の中の水分を保つ力が弱まり、さらに乾燥が進みます。そしてさらに紫外線の影響を受けやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。保湿と代謝に着目したケアを行うことで、その悪循環を断って美しく健康な肌や髪を保つことができます。

なぜ紫外線対策に保湿?

1.”うるおい”がバリア機能を支えている【肌・頭皮】

バリア機能は、汗と皮脂でできた肌表面の皮脂膜と、内側で水分を蓄えている角質層によって形成されています。紫外線などの外部刺激から肌を守ったり、肌内部の水分蒸発を防いでうるおいを保つ働きをしてくれています。ところが、うるおいが不足するとこの機能がたちまち低下。紫外線の刺激を強く受けて日焼けしやすくなります。肌をしっとりさせるためだけではなく、刺激を跳ね返すためにもうるおいが必要なのです。”うるおい”と”バリア機能”は、相互に支えあって肌を守っています。

2.夏は肌が本来持つ保湿成分が流出しやすい【肌・頭皮】

短時間でも紫外線を浴びれば乾燥するうえ、エアコンによっても水分は奪われます。さらに、発汗や角質の乱れによって肌が本来持っている保湿成分が流出しています。夏の肌は皮脂の活発な分泌や発汗により「うるおっている」と錯覚しがちですが、肌内部では乾燥しており、紫外線ダメージにより保湿機能そのものが減退しているのです。

3.日焼け止めに負けない肌に【肌】

紫外線予防に日焼け止めはとても有効ですが、お肌にとっては日焼け止め自体が負担になっています。紫外線吸収剤の刺激や、ウォータープルーフ製品に含まれるシリコンはじめポリマー成分が刺激となり、肌がダメージを受けてしまうことも。肌がうるおって健康な状態であれば、そのダメージを最小限にすることができます。

4.頭皮の乾燥はヘアサイクルを乱す【頭皮】

髪が生えてから抜け落ち、再び生えてくる周期のことをヘアサイクルといいます。紫外線を浴び続けた頭皮は乾燥し、血行が悪くなります。血行が滞れば頭皮は髪に栄養を届けることが難しくなり、ヘアサイクルが乱れていきます。ヘアサイクルが急激に短くなると、髪は抜けやすく、新しく生えてくる髪も弱々しくなり、薄毛の要因にもなってしまうのです。

紫外線と肌のターンオーバー(新陳代謝)の関係

紫外線によってターンオーバーが早まったり遅くなったりすることで起きてしまう影響をご存知ですか?

私たちの皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層に分かれています。一番外側にある表皮の奥(基底層)では常に新しい細胞が作られ、古い細胞が新しい細胞に押されて皮膚の表面まで上がり、最後は垢となって剥がれ落ちます。この肌の生まれ変わりのサイクルをターンオーバー(新陳代謝)といいます。

【肌】紫外線を浴びると、肌を守るためにメラニンが生み出されます。通常、作られたメラニンは肌のターンオーバーにより次第に肌表面に上がっていき、最後には角質細胞と共に剥がれ落ちます。しかし、加齢や過剰に紫外線を浴び続けたりすることによりターンオーバーは乱れがちに。そうするとメラニンをうまく排出できずに停滞してしまい、色素沈着を起こしてシミになってしまうのです。

【頭皮】紫外線を浴び続けて乾燥した頭皮は、頭皮内部を刺激から守るためにターンオーバーを早め、急いで角質細胞を作ろうとします。そうすると、保護・保湿力の弱い未熟な角質細胞として生まれてしまい、バリア機能が低下して毛髪の成長に悪影響を与えたり、フケが大量に発生してしまう原因になります。

だから紫外線対策には”保湿”と”代謝”。

この夏は、パミロールで紫外線ダメージに負けない肌と頭皮をつくりませんか?

おすすめのアイテム

パミロール ヘアートニック ◆ 頭皮バランスを整え、美しくすこやかに保つ髪と頭皮の美容液

【紫外線を受けた頭皮のファーストケアに】

頭皮と髪は人体で最も日焼けしやすいといわれます。日焼けした頭皮は、いわばヤケド状態。熱を持ち、乾燥がどんどん進んでいきます。パミロール ヘアートニックは、乾燥した頭皮の角質層すみずみに水分を補い、傷んだ頭皮コンディションを整えます。また、毛穴周辺にこびりついている発汗後の塩分や酸化皮脂、老化角質などの不要な残留物を取り除いて頭皮のバランスを整え、頭皮をすこやかに保ちます。

パミロール トリートメント ソフト&スムース ◆ 保護・保湿効果の高いノンシリコントリートメント

【頭皮から毛先までうるおいで包み込む】

紫外線を浴びた髪は、髪表面にも髪の内部にもたっぷりとうるおいと栄養を届けてあげる必要があります。パミロール トリートメント ソフト&スムースは、紫外線ダメージを受けた髪を、やさしくスキンケア感覚でケアし、頭皮から毛先までうるおいで包みます。髪表面だけでなく髪の内部にうるおいを届け、髪を保護・保湿するノンシリコンのトリートメントです。また、軽やかなサラサラ感と、まとまりよい落ち着き感の絶妙なバランスで、ふわっと思い通りのシルエットを作り出します。イランイラン・ゼラニウム・ラベンダーのほのかな香りで癒しのひとときを。

パミロール アクアヴェルデ マルチプルウォーター ◆ うるおいチャージ 全身の肌を整えるコンディショニングローション

【手軽にシュッとひとふき、全身の肌を整える】

頭皮、髪、顔、身体。紫外線の影響は全身に及びます。紫外線ケアのポイントは、肌を整えながら保湿すること。マルチプルウォーターはただ潤いを与えるだけではなく、さまざまな作用で紫外線をはじめとする夏トラブルに効果を発揮します。紫外線から守りながら紫外線トラブルと戦う、コンディショニング効果の高い全身ローションです。

 髪・ブロウローション ・ヘアローション ⇒ ツヤを与える・ハリやコシの向上
 頭皮   ・紫外線ダメージを受けた頭皮を整えるスカルプローションとして ⇒かゆみケア/ニオイ対策/乾燥対策/清浄にする
 肌・洗顔後すぐの整肌ローションとして ・外出時のうるおい補給に ⇒角質層へ速やかに浸透・保湿し、夏の肌を整える
 ボディ・全身の肌を速やかに整える ・デオドラント効果⇒ストレスフリーな使用感でいつでも水分チャージ&ケア

スロン ペア洗顔 ◆ 美肌づくりのファーストステップ

【洗うことで美しく 紫外線ダメージを受けた肌を整えながら洗い上げる】

紫外線ダメージを受けた肌はとても敏感。肌への負担を最小限に留めながら、汚れを残さずに洗い上げることが大切です。スロンペア洗顔は、夏の疲れた肌をやさしく整えながら、汚れはすっきり取り除き、なめらかに洗い上げることで、柔らかな透明感あふれる肌へと導きます。

低刺激

洗顔の前にプレ洗顔ローション「スキンエッセンス」を使うことで、メイクや毛穴の汚れを浮かせてオフしやすい状態にします。次に使う洗顔料の刺激を和らげ、紫外線ダメージを受けた肌を整えます。

乳化パワーで汚れを落とす

「スロン クレンジング&ウォッシングローション」は、泡を用いず「乳化」で汚れを落とす、乳液タイプの洗顔料。乳化作用は、水溶性・脂溶性、両方の汚れを一度に除去できるのが特長です。そのため、メイク落としと洗顔が同時にできます。また、肌に必要な潤いを残す処方なので、汚れはしっかり落としつつ、大切な肌の潤いは残します。

スロン 化粧水 ◆ やさしい使用感 キメを整え引き締める美肌化粧水

【デリケートになっている夏の素肌を整えながらうるおす

紫外線ダメージにより乾燥して敏感になっているお肌には、化粧水でたっぷりとうるおいを与え、肌コンディションを整えてあげることが大切です。紫外線で傷んだ肌をケアする化粧水選びのポイントは、

・低刺激 ・保湿力 ・浸透力(角質層まで)

これらすべての条件を満たすのがスロンの化粧水。スロンの化粧水で、肌にうるおいを与え、みずみずしく柔らかな肌へと導きましょう。

スロン コンディショニング フェイスマスク ◆ うるおいを与え、肌を整えるスペシャルパック

【くすみなく弾む肌を一度で実感】

スロン コンディショニング フェイスマスクは、豊富な植物成分・有効成分で夏の疲れた肌にうるおいを与えます。なめらかにキメを整え、ハリを与え、美しい肌に導くのが特長。肌を整え、ツヤと透明感あふれる肌へと導くスペシャルケアです。

スロン モイスチュア クリーム ◆ つややかな肌へ導く美容クリーム

【夜のおやすみ中に クリームで夏のダメージをリセット】

肌は日中受けたダメージを自ら回復しようとする働きを持っています。それが行われるのが、就寝中のいわゆる「ゴールデンタイム」。この間に成長ホルモンなどが分泌され、肌の修復や新陳代謝が行われています。そんなおやすみ中の肌を整えるための必須アイテムが「スロンモイスチュアクリーム」。肌にスッとなじんで有効成分を送り届け、バランスの良い保湿環境を整えます。また、乾燥により乱れてめくれた状態の角質をすみやかに保湿し、肌のキメを整えます。ベタつきのない軽く心地よい使用感のスロンモイスチュアクリームで、深刻な夏のダメージをリセットしましょう。

まとめ

年々強くなる紫外線。肌や髪へのダメージリスクも増加しています。そのダメージは、今はもちろん、未来の肌に大きく影響を及ぼします。

大事な肌や髪をいつまでも健康で美しく保つために、紫外線ダメージに負けない土台を作ることがとても大切です。それを叶えるのが毎日の「ケア」。

これからの紫外線対策に、ぜひ”保湿”と”代謝”を意識したケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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